サンフランシスコ~モントレー【浜辺の寿司職人】
サンフランシスコの日々もあっという間に過ぎ去り
ヒロセ君はアムトラックという列車を使いシアトルへ
旅立って行った、なんだかんだ3ヶ月ほど一緒にいた気分だ。
一人の仲間を失ったが自分も自分の道を行かなければ
自転車も寂しそうである。
次の日
サラたちに朝目一杯の朝食を頂き胸焼けをしながら
サンフランシスコを出発した
彼らのおかげで、ここの生活が楽しいものとなった。
ありがとうございました!
オークランド近郊、治安は悪そう
サンノゼ、まだまだ都会だ。
サイクリングロード
ヤギはこちらを見るとけたたましく鳴く
海岸線を走るか、内陸を走るか悩みながら走っていた。
折角なので海岸線を走ることに決めた。
海が近づくにつれ風は冷たく、潮の匂いがしてくる。とても心地よいもののこれ以上寒くなると厳しくなる。夜営的に。
しばらくして
シーサイドタウンのモントレーに到着
ブラブラ走っていると晴海という日本食屋を発見!
「どうせ外人さんがやってる店だろ…」
と一旦通り過ぎるも、気になり引き返す。
やってないようだが、扉を押すと開いた。
「すいません!…すいません!!」
返事はない。
反応はなく出ようとしたところ、奥から人が出てきた!
ここは日本人も働いている店で、話をしながら寿司を頂いてしまった。有り難い!
もうすぐ店を開くそうなので邪魔になると思い、出発した。
あれから、別れ際に聞いた職人さんの
「泊まる場所どうするの?」という言葉を思い返していた。
うち泊まれるよという意味も含んでいたのかもしれないと思うと
もっと話せたのかなとガッカリしていた。
そんな矢先「そんな気になるなら理由を作ってやる」といわんばかりに
ガタッ!
という音ともに、自転車のスプロケットが正常に作動しなくなり、ペダルとチェーンは空回りするようになった…
直そうと少し試みるも工具も力量も知識も足りず、自転車屋が必要と判断したものの
時間はすでに18時!日暮れまで一時間!
まずは宿が先決だろう。が、このまま進めば町を抜けて野宿はできるだろうが自転車屋は無くなるだろう。
とりあえず先ほどの晴海さんを頼ろうと思い、自転車を押したりして1時間半を掛け、へいこら戻った
職人の前田さんが心配そうに話し掛けてきた。
「どうしたの?」
「自転車が、壊れました」
「あー」笑
ということで直るまで泊めて頂けることになり
モントレーでの生活が始まったのだった。