【ギアなし登頂はできるのか!?】シェラ(ケサルテナンゴ)〜サンタ・マリア山 -グアテマラ
2017年2月11日
「この人は筋金入りの頑固者だ。」
エリカさんとは4度目の再会となったタカハウス。
スペイン語の勉強をする準備をしていた時に
「サンタマリア山に登らない?」と誘われ、やぶさかではないので軽く承諾した。
トレイルはヨセミテ以来なので丁度も良かった。
日にちもないので明日決行することになり、道具や情報の準備を一緒にしていると
「山頂でラーメン食べたいね!」ということで
コッフェルやストーブを持ってないエリカさんに代わり持っていく。
それはいいのだけど、道についてもこれから調べるらしい。
なんだか不万全な感じがした。
聞いてみるとなんとガイドなしで登る予定らしい。
日本のような山を想像していると、ロクな目印が無い道しかないので
それは自殺行為だとまでタカさんから口酸っぱく辞めるよう言われた。
しかし、この人が諦めるはずは微塵もなかった。
いつもは、のほほんとして協調性もとてもありいい人なのだが
たまに筋が入りすぎてこれと決めたことは何が何でも実行する人です。
タカさんのいつもよりキツイ言葉を聞きながらも雰囲気が
「これは、何が何でも行く顔だな」と感じ
「もしも」のときは複数人の方がいいので付いて行く意志を固めた。
それに私が必死に止めたとしても一人でもコッソリ行くだろうから無駄。
タカさんに危険や迷ったと感じた時は私が引きずってでも引き返すことを誓い。
次の日、11日の朝6時半に出発した。
このポイントからサンタ・マリア山行きのバスが出ているので向かう。
目印は存在せず、聞き込みをして黄色いスクールバスのようなチキンバスに乗り込み
登山道に向かった。2Q(30円)(色とかは変わるのかも知れません)
最後の方には乗客は私達だけになり、一時間しない内に登山道手前の
寂しい町並みの場所で運転手に「ここがそうだ」と言われ降りる。
降ろされた場所から
山らしき場所に向かいそうな一本道を進むと、登山道らしき道に到着。
まだ傾斜は緩やかで軽やかに進む。
登り始めて30分ほどから分かれ道らしきものが増えてきた。
左ぎみに進む。
土曜日だからか、他の登山客や地元民もちらほら居た。
少し後を付けるように進む。
しばらく進むと少し拓けた場所に到着。
ここが曲者で一度目は真っ直ぐ向かった。
1時間歩いて登山客がおらず
正規の道ではないと判断し、引き返し2時間ロスしてしまった。
間違いのルートには木が倒れていて、橋のように渡ることができる場所があります。
引き返してここが怪しいということで、休憩がてら誰か来ないか見ていると
皆ここから右に曲がって行ったのを見て。話しかけるとこっちだそうです。
ここから3時間も登るそうで、時刻はすでに12時になっていた。
ここから傾斜が厳しくなり、高度のせいなのか息が切れるのが早い気がする。
私だってこんなになっているのにエリカさんもガンガン登っていく。
「タフだな」
さすがメキシコの山々を登ってきただけあるな!
と感心しつつも、休憩も織り交ぜながら登っていく。
この時間になると降りてくる地元民がいる。
その老若男女ほとんどがビーチサンダルのようなもので登頂しているのだ。
ここは地元民からも巡礼で使われるようで神聖な場所と聞いているが
せめて靴を履こうよ
それから分かれ道から2時間ほど登り
山頂に到着!
シェラの町並みが一望できた。綺麗だ…。
雲が多く、近くの活火山は確認できず。
すると、なぜか山頂には野良犬が居た。
よく居る野蛮な感じではなく、とてもフレンドリーで仲間になりたそうにしていた。
しかし、飼い主を探すも見当たらなかった。
更になぞの呪文が聞こえ、奥の方を覗いてみると
10人ほどの集団が円になり、結構大きな声でブツブツと呟いていた。
すごく怪しい上、ヤバイ感じがしたので距離を取る。
宗教がらみかUFOでも呼んでいるのだろう。
気を取り直し、遅めの昼食にラーメンを作る。
他にも観光客はいるのに野良犬がこっちに付いて来る。
さすがに可愛くなってきてしまったのでお菓子を恵む。
それから、一時間も昼寝をしてしまった。
隣では野良犬も昼寝をしていた。
降りる前に記念撮影をする。
記念撮影時もワンコロは付いて来る、もう完全に仲間だった。
思う存分、はしゃいでから下山し始めた。
するとワンコロは私達を上から見守っていた。ここが彼の住処なのだろう。
バイバイをした。
3時半過ぎに下山し始めた為、少し日も暮れてきた。
6時頃に最終便が無くなるそうなので少し早足になる。
下山を2時間ちょっとほどでバスを降りた場所まで到着。
バスが来ないかあたりを探っていると地元民が荷台に乗っている車を発見。
少し乗ることを渋られたが、交渉した結果乗せてもらえることになった!
車から見るサンタ・マリア山はとても綺麗だった。
写真の赤い車に乗車した。ぎゅうぎゅうな上に
とても法定速度を守っているようには思えなかったがとても楽しかった。
とシェラには到着したものの
タカハウス方面には向かわないそうなので、途中で降りる。
コレクティーボという1ボックスのバスとして使われている車をを捕まえて
2Q(30円)で無事にタカハウスに戻ったのだった。
次記事
前記事