世界で孤軍奮走

元自衛隊が自転車で世界一周するブログ

【ペリトモレノ氷河】Carafate−アルゼンチン

2018年4月28日

 

朝6時に起きてキッチンに向ったものの、ホテル自体の鍵が閉まっておりオーナーさんの起きてくるまで待ちぼうけをくらってしまう。

 

同じようにご飯を待ちかねているネコと待っていた。マジ天使。

 

 

お腹がペコペコで、ガッツリと朝食を作った。

 

「キッチンがあると作るのから片付けるのまで楽だな」と思いながら今日はどうしようか考えていた。

 

氷河に行きたいものの正直のところそこまで興味がそそられなかった。

 

ツアーを使わないにしろ、バス代が片道600ペソ(約3400円)往復で1200ペソ(約6800円)。

 

さらに入場料が500ペソ(約2800円)なので合計9600円かかってしまう計算になる。

 

誰かと行くならいざしらず、一人で行くのにそこまでかけたくなかった。

 

 

そんな中いい方法はないかと考えていると、カラファテの入り口あたりでヒッチハイクをしている人たちが居たのを思い出した。

 

そうだ!ヒッチハイクで行けば入場料だけで済むじゃないか!!

 

我ながら良い考えだと思いながらさっそく準備を始めた。

 

 

まず場所は街の中心地から氷河への向かう道路でやるとして、拾ってもらえるように日本の国旗を持っていってそれを見せながらヒッチハイクをしようと考えた。

 

 

なんと始めてから10分ぐらいで止まってくれて、車に乗り込んだ!

 

 

「あんなところじゃ、誰も拾ってくれないよー。もうちょっと出口でやらなきゃ!」と言われたものの結果オーライ。

 

乗せてくれた人は以前にアルゼンチンを自転車で縦断して、そのときに日本人と一緒に走ったことがあったらしい。

 

それがあったからこそ、乗せてくれたんだなーと思いながらその日本人に感謝した。

 

 

 

ペリトモレノ氷河の入場口までたどり着いたものの、ここからまだ10kmほど走った先にある。

 

「ここなら絶対に行く人を捕まえられるだろ?あとは俺らあっちだから!」と言って降ろしてくれた。本当は別の道だったのを遠回りしてくれたらしかった。ありがたい。

 

ここで車を止めてチケットを確認されているところを話しかけに行き、乗せてもらえないか聞いて回った。

 

こっちでも3台目で乗せてくれることになり、めちゃくちゃ順調に進むことができた。

 

走り始めてから入場料を払ってないことに気がついた。「あ、払ってなかった…まいっかラッキー♪」とか考えていたら、この車の運転が少し荒くて普段は酔わないはずなのに激しく酔ってしまった。

 

 

「おええええええええ」

歩いていける場所までたどり着き、まずしたのはトイレを抱いて気持ち悪さを解消することだった。

 

1時間ほどでやっと良くなり、さっそく氷河の方に向かってみると

 

ここからでもひょっこりと見えていた。これだけでもすごい迫力だ。

 

 

「期待してなかったけどスゲぇぇ」

 

氷河がドでかい壁のようになっていて青白く光っていた。ツンとくるような空気のなかでその壁は独特の雰囲気を持っていた。

 

気がつくと、2時間ほどボーっと眺めていたようだ。

 

2時間ボーっとしているときに観光客を見ていると。自撮りをしようと自撮り棒をかなりの確率で持っていたり、様々なポーズで撮っていたりしていた。氷河よりもよほど、自分が好きなようだ。否定するわけではないけど、複雑な気分になった。

 

 

 

別の角度から。

 

氷河が落ちる瞬間ちょっと前に

 

ドゴーン!!!

 

と鳴ってから、氷河が崩れ落ちる。そのあとに観光客の

 

キャー!!!

 

という黄色い声が響いていた。

 

 

仲良さそうな家族。

 

観光に家族で普通に来れる場所と考えると、凄いものを普通に見に来れるんだなと思った。

 

 

帰りにヒッチハイクをまたしたが、全ッ然捕まらずに1時間半が過ぎてしまった。

 

諦めかけたところで道の端っこの方で「止まれ」の看板を見つけて

「これだ!!!」

それを私の前に置いて再開すると、すぐではなかったけど20分ほどで止まってくれて街に戻れることになった。

 

「あっちのほうにフラミンゴがたくさん居るみたいだから見に行こう!」

という乗せてくれたご家族さんと一緒にフラミンゴを見に行く

 

 

遠くではあるが、フラミンゴがたたずんでいた。

 

なんだか平和でいいなーとのんびりした気分になっていた。

 

 

「これから別の方向にいくから、ここでも大丈夫?」

街のはじっこではあったけど、お礼を言っておろしてもらう。

 

 

 

歩いてホテルまで無事帰ってくることができた。

 

色々と大変だったけど、楽しい一日だったと疲労を感じながらホテルに入った。