【有料の親切】CerroCastillo〜RioTranquiro−チリ
キャンプ場でもかならず室内のキッチンやリビングが使えるので、とても快適に過ごすことができる。
朝食も豪華につくってみる。
前日に馬でのセロカスティージョへのトレッキングを計画していたが、天気が良くならずに行くのをやめることにした。
曇りで行っても楽しめないだろうと考えたからだ。
出発前に管理人の女性に「これから出発?いまリンゴ獲ってるから持っていっていいよ!」と言われる。
3つほどもらって、走っている途中のオヤツで食べることにした。
走り出しいきなりの工事中で走りにくいダートが続いた。そして、パンク…。
呪われているんじゃないかと思うほどの回数をアウストラルに入って繰り返して20回はしてる。
気分もあまり乗らない。
「こんな景色ならまだ楽しいな」と段々と調子が出てきた。
が
バーンッ!!!と
前のキャリアごと全ての荷物がキャリアと一緒に地面に叩きつけれてしまった。
北米で一度同じことをやった記憶がある、なんだかデジャヴだ。
冷静に接続部のネジがなくなっていたので、サンティアゴで大学生にもらったネジをつけて固定する。
この部品なかったらちょっと危なかった、大学生に感謝して走り出す。
もうパンクはするわキャリアは落ちるわ天気は悪くなるわでストレスが溜まっていた。
トドメに突風が吹いて自転車ごと転倒してしまった。
ここで自分を支えていたなにかが崩れさる音がして
「いい加減にしろおおお!!!」
何に叫ぶでなく、発狂してしまった。
奇声をあげながらジタバタする姿は狂気の沙汰だっただろう。
落ち着ききっていない気持ちのまま、落ち着くために昼食を取ることにした。
ちょうどよくだれも使わなさそうなバス停があったので、いっぱいっぱいに使う。
昼食の後はモヤモヤした気持ちがマシになったので走り出した。
「うわースゴく綺麗だ!」
とつぜん雲がなくなり、いつもそばにある壮大な景色が顔を出した。
さっきまでのモヤモヤはどこへやら、気持ちは晴れ晴れとしていた
「これで機嫌なおったろwwww」というように、すぐにまた曇り始めてしまった。もうスッキリしたのでいいんですけどね。
通り雨が降ったり止んだりしていた今日だけど、15時以降に安定した雨に変わったのでレインコートを身にまとって進むことにした。
着るには遅すぎて湿っていたが、インナーまでぬらすわけにはいかなった。
現在17時で日暮れまで時間があるが、雨を防げそうな小屋をみつけて入って確認すると、とても過ごしやすそうだったのでここで泊まることにした。
しかし内装をみるに散らかっているものの誰かの所有物のようにギリギリ見える。
周りを見渡すと反対側の道路に民家があったので、許可をもらいに行った。
ノックすると中からオジサンがでてきたので
「すいません、あそこの小屋で泊まりたい」というと
「…3000ペソ(500円)」値段は安いけど、お金を欲求されるパターンは初めてだったため、面食らった顔をしてしまった。
「じゃあ、1000ペソ」変顔をしていると自動で値段が下がった。よほどの顔をしてしまったのか申し訳ない。
ここから走ってもここほどの場所にはたどり着けなさそうだったので、1000ペソで許可をもらって小屋に泊まらせてもらうことになった。
「これ」となぜかチリ版の揚げパンをもらって、小屋に向かう。
ぬれてしまったものを自転車の荷物を縛っているゴムを使って干してから、テントに入った。
明日には雨が止んでほしい…。