【港の変態いそうろう】PuertoMontt-チリ
2018年3月21日
いま走っている5号線は,高速道路のようになっていてチャリダーの聖地「アウストラル街道」に続く、200kmほどの間隔でシャワー付きのパーキングエリアがある。
そこで昨日は熱いシャワーが浴びられたので、リフレッシュできた。
そして今日はアウストラル街道のチャイテンに向かう港、プエルトモントに付くのでワクワクしている。
1時間ほど走ったところで休憩ついでにシェルに寄り道をする。
そこでチョコフラッペが売っていたのでつい買ってのんびりしてしまう。気がつくと30分ほど経っていて、10分で出るつもりだったので急いで出発する。
シェルから30分と経たずにプエルトモントに到着!!町には潮の風が吹いてザラザラとしていた。
人通りはそれなりにあるが忙しくなく、落ち着いた印象を受ける。
この場所が市場になっていて、何のお店かもわからないほどたくさんの品物がならべられていた。その周りには物乞いがうろついていて「ちょっとタバコちょうだい」と人々に聞いて周っていた。「そのトマトちょうだいよ」と小太りの物乞いにねだられて「だが、断る!」とさっと次のひとになにかもらえないか聞きまくっていた。したたかだなぁ。
スーパーの前には堂々と野菜を売る人々が陣取っていた。これがもし許可を取っていないなら堂々としたもの、正面切って喧嘩を売りに行ってるも一緒だった。許可は取っているだろうが、スーパーにも野菜売られていて鮮度は悪かったので、勝敗は歴然だった。
いそいそとチケットを買いに行く、何時にチャイテンへのフェリーが出るともわからない。ここの左側の窓口で聞いてみると明日の朝出発するのがあるそうなので、さっそく2000円ほどで購入する。「思ったより安く購入できたな!」と内心喜びつつ、明日の朝までの過ごし方を考える。
考え事には糖分が必要なのでさきほどのスーパーで購入した、特価品のケーキをハムスターのようにほおばる。ケーキは贅沢品なのでセールのときしか購入できないので、久しぶりのケーキにお腹と心が幸せでいっぱいになった。
昼を食べられるところを探していると、沖縄料理店があって「お、もしかしたら面白い日本人がいるかも」と入ってみる。いないか聞いてみるも、いないといわれガックリくるも、料理を見てみると親子丼とかがランチメニュー750円であったのでそれを頼むことにした。
なんど見てもオーナーさんは中国人に見える。
親子丼はとても香ばしい醤油の香りを秘めており、少し口に入れてみると懐かしい味が口の中いっぱいに広がった。
正直しょっぱめで米も固めだけれど、美味しく食べた。最後に代金を払おうとしたら小銭が無くて困っていたら「じゃあ、これだけでいいよ!」と100円分ぐらい、チリ人は太っ腹だなあ。
フェリーの受付のロビーでフリーWi-Fiがあるので、売店でコーヒーを頼んで飲みながらのんびりとする。
15時のおやつ時になったときに、売店の強面お兄さんが「これあげるよ」とおかわりとサンドイッチを渡してくれた。なんてチリ人はやさしいんだろう。
その流れでこれからどこ行くのか話していると「明日のフェリーはここからは出ない、ちょっとチケット見せて」と言われ戸惑いながらも見せると
「これ乗り場がここから100km先の場所だぞ」
(´゚д゚`)
まじかあああああああああ
これのキャンセルはできるのか、お金は戻ってくるのか、これからどうするのかが頭のなかでグルグルする。混乱状態になっていると強面お兄さんが
「それ、キャンセルできるかどうか聞いてあげるから付いておいで」
優しすぎる。
それから、無事キャンセルもできてお金は後日ということになった。受付は左側ではなく右側にあるもう一つの受付で買えるチケットがプエルトモン発のフェリーだった。お礼を言って、ガソスタで野宿しようと出発しようとすると
「泊まるところはあるのか、なかったら家に来るかい?」
本当に優しすぎる。
強面お兄さんはそのお母さんとこの売店をやっていて、店が閉まる21時まで待ってから二人について行った。
このワンちゃんと黒いワンちゃんはフェリーのエントランスで寝泊まりしており、完全に野生をなくしていた。
完全に娘さんの部屋です、本当にありがとうございます。
じゃないっっ!!ここで寝てしまったら完全に変態だあああああああああああああああ。
しかし、いままでの野宿で心身ともに疲労している!
ということにして
とりあえず
だから…
寝よ
( ˘ω˘)スヤァ…
そう、完全変態になった日だった。
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