世界で孤軍奮走

元自衛隊が自転車で世界一周するブログ

【ゆっくりたのしもう】Callapampa〜RioMulato-ペルー

2018年2月8日

無人の家にテントを張り、一夜過ごした。

雨は毎回夜だけ降るみたいで、日の出頃には雨はあがっている。

 

最近は先を急いでおり今日も150km走らなければならない。そうすれば明日は100kmだけで済む。

日々の疲れが溜まっているのか思ったよりもペダルが重い。 周りの景色はキレイなものの、楽しみきれない自分もいた。

 

丁度よいところに村があり、売店を見かけたので聞いてみるとレストランもやっているということで朝食を食べることにした。

鶏肉のスープを食べるあいだ、犬が寄ってきて物欲しそうにしていたが店の小さい女の子が「お客さんの邪魔しないの!」といったかんじで蹴っ飛ばして追い払っていた。 バナナも3本買い出発する。

 

日本で見たことがあるような犬。

 

 

道はたまに動物も横断してその間は車も待っている。

 

いつもは1時間走って10分休憩だけれど、30分走ったら5分休憩を機械のようにルーティンを続けていた

 

ボリビアはキレイな場所が多いイメージ。

 

村を通り過ぎるときにたまに見かける石畳の道路は、自転車キラー過ぎてイライラしてくる。作ったやつを一発殴らなければ気がすまないほどだ。

 

昼食も田舎町で済ませる。一皿では満足できないためもう一品注文するのが毎回になってきた。

 

 

完全に廃車になった車。映画のような劇的なことがここであったのだろうかと妄想する。

 

昼食を食べた後あたりから天気の様子がおかしくなってきた。 ラパスから雨に振られずにここまで来たけれど、とうとう雨に振られてしまった。

しかし進む先は晴れており、雨具を着て負けじと走り出す。 雨雲から逃れられそうになっても、簡単には逃げれず捕まったまま雨に振られ続ける。

 

 

リオムラトという田舎町に到着する少し前に雨は止んだ。最低限の距離を走ったのでこの町で野宿をしようと思う。雨もまた降りそうな天候だ。

 

すると「日本人ですかーーー!!」

とあるレストランで日本人らしき女性と外国人男性に呼び止められた。

「私たちもウユニ目指してて、ここに一泊する予定なんだ」

ミチコさんとパコさんはチャリダーで夫婦でカナダから南下してきているらしい。

 

これもなにかの縁なので野宿場所を探していたが、私も宿泊することにした。

一緒になっているレストランで食事をしていると打ち付けるような大雨が降ってきて、外が軽く洪水のような状態になっていた。

 

同じウシュアイアを目指しており話も盛り上がった。

彼らの話を聞いていると、いかに自分が楽しむ機会を失っているのか気付かされる。

 

先の楽しみを急ぐばかりで、この今を楽しむことを忘れてしまっていた。 せっかく世界一周しているのだから、一時一事を楽しまなければもったいない。そう気付かされた。

 

するとパコが「おい、凄いのがでてるぞ!!」と外で叫んでいたので外に出てみると

 

 

虹が二重にかかっていた!!!

「にじ」が「にじ」ゅう、という壮大な神様のボケだろうか…。

 

それは置いておいてとてもキレイな虹がかかっていた。

 

 

何故か裸足で歩いているオネイサン。

 

宿泊代の20ボリ(300円)という激安価格のホテルで部屋に向かってみる。

 

これはホラーだろうか

廊下に電気が存在していなかった。

 

 

更に停電でシャワー使えないとか、明日朝早く車を出すから自転車を動かしてくれと客の都合より自分たちの都合を優先させるホテルだった。

めちゃくちゃやん!!

 

日本でお客様根性が根付いてしまっているのだろうか、ここを外国ということを忘れてはいけない。逆に面白いぐらいだろう。

 

ベッドも粗末なものだったので三人共寝袋を上に敷いて寝た。

 

 

 

次の日…

 

3時頃に起きてそれからずっと寝付けずに5時まで過ぎてしまった。

 

明日はウユニに着くのでモジャモジャの髭とかを剃ってから部屋に戻ってみると、パコたちがホカホカとお湯を沸かしておりコーヒーを作っていた。

 

「コップ持ってこーい」と言われてコーヒーとビスケットをごちそうになる。

 

コーヒーをブラックで飲もうとしたら

「よくそんなんで飲めるな!クレイジー!」とパコが言っており、スペインの人は砂糖をたくさん入れて飲むらしい。

 

話を聞くのに夢中になっていると「もっと食え食え」と急かされる。スペイン語でわからないところがあれば、即みちこさんが教えてくれるのでとてもありがたい。 ゆっくりして6時半出発になった。

 

 

私達のそれぞれのペースがあるので別に走ることにした。

「またウユニで!」と言ってそれぞれ旅立っていった。