【めぐりあわせ】AguasCaliente〜Pucara-ペルー
2018年1月26日
テントから出てみると近くで犬が座っていた。
人に慣れているのだろうか、吠えてくる様子もなく只々こちらを伺っていた。とりあえず、放っておこうと出発の準備をはじめようと動き出すとおもむろに近づいてきて匂いをかいで、満足するとまた近くに座った。
いつも犬に追いかけられていたので、こういう懐っこい姿を見てしまうと悪いヤツでもないし、可愛くすら感じてしまう。カバンからおもむろにビスケットをあげてみると喜んで食べた。
準備が整うまでずっと待っていた「よし、お前の名前はオレオだ!行くぞ!!」というと昔からの相棒のように一緒に歩き出した。
オレオは私を誘導するように前を歩いた。完全に私たちはタッグを組んでいた。おしっこをしていて遅れだしたときに「もうお別れか…」と思い「じゃあな!」と声をかけると急いで追いかけてきた。かわいい。
ある程度一緒に進むと検問がありそこの人のもとに向かっていった。少しの間だったけど、楽しかった。
アルパカの養殖場、ちなみに茶色とかがいないのは白以外は価値が低いから。
しばらくは廃れた町が続いた。
ここで同じ方向に向かうチャリダー夫婦と出会う。
物を売りながら自転車でコロンビアからアルゼンチンまで旅をしている。お金を稼ぎながらなのでここまで1年ほどかかったらしい。
そういう旅のかたちも面白いかもしれない。
昼になっても一向にレストランがなく、必死に走っていると出店を見つけたのでここでバナナとマンゴーとコーラを買い食いつなぐ。
ゆっくりしていると、日本語の歌詞が聞こえてきてビックリしながら店を覗き込むと店員の人が日本のアニメを見ていて「私は日本人だよ!!」というものの反応は薄かった…。
夕方に風が強くなって、さらに雨も降り始めた。悪い流れだと思っていたら雨が本降りになり急いで雨宿り、できれば雨も防げる野宿場所をひたすらに探した。
ある民家の前で手を振っている人たちが居て、慌てて近づいてみると「雨宿りしてきなよ!」とおじさんが言ってくれて「野宿場所を探してるんだ」と話すと「テントを貼れる場所があるから付いておいで」と言って、倉庫の一角を貸してくれた。
これで今日は雨にも濡れず熟睡できた。
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