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元自衛隊が自転車で世界一周するブログ

【アヤワスカ】安心安全にシャーマン体験をする方法

 

アヤワスカ?シャーマン体験てなに?」

という方も多いだろう。そこはウィキペディアを見てもらうのが早いだろう。

 

アヤワスカ - Wikipedia

アヤワスカケチュア語: Ayahuasca、Ayawaska)は、アマゾン北西部で伝統的に用いられている幻覚剤。ペルーの国家文化遺産
服飲すると、嘔吐を伴う強力な幻覚作用をもたらす。主に先住民族シャーマニズムの儀式や民間療法、宗教儀式などに用いる。
 
これだけ読むととても怪しいものに思える、そして私もまったく興味がなかった。
リマでの沈没時に仲良くなった、とても真面目な方からアヤワスカの体験談を聞いた。それは「だんだんと今まで会ってきた人たちの顔が浮かんできて、涙が自然と出てきてその人たちへの感謝が止まらなくなった。」という。
 
なんなんだろうその体験は?宇宙に行く、幾何学模様が見える、前世がわかるとかは聞いたことはあったがそんな体験聞いたことがない!
 
そんな体験を聞いた私は「自分の本質がわかるのかもしれない。」と期待をいだき、5日間を使ってリマから行こうと決めたのだった。
 

 

 
お宿桜子にはアヤワスカに関する情報が豊富なので情報集めをしてみると 
ペルーの首都リマからアヤワスカの体験できる場所のサンフランシスコ村は、まずバスか飛行機でプカルパまで行くそうなのでメジャーなバスで向かうことにした。
 
決めた当日に次の日のチケットをRedBusでMovilBus会社のエコノミー90ソル(3000円)で予約する。

https://www.redbus.pe

 

出発当日、お宿桜子からローカルバスに乗りMovilBusのバス乗り場に向かう。

私はこの場所だったが、停留所が3箇所ほどあるのでしっかり確認する。 

 

 アヤワスカをする場合には嘔吐をするため、消化に良いパンや果物をできればする前日から食べたり持っていくこと。

 

バス内はこんな感じ、これは110ペソのビジネスクラスだがエコノミーも行き帰りともに隣が空いていてとても快適だった。

2度車内食まで出る、クオリティーは少し低いもののアヤワスカしに行くには丁度よい量だった。

 

 

 

プカルパの停留所に到着していきなりトゥクトゥクの運転手に「アヤワスカかい?誰のとこに行くの?」でシャーマンのエディソンの名前を出すと「知ってる知ってる」と無理やり連れて行かれそうになる。

違和感を感じ値段を聞いてみると「30ソル(1000円)」コレクティーボ(乗り合いタクシー)に乗らなくていいものの高い!ここから高くても乗り換えで15ソルほどで行けるので断って別の運転手のもとに行く、コレクティーボの場所まで10ソルだった。

 


プカルパは大きい町のものの都会感はあまり感じなかった。とても熱く夏かと勘違いするほどだった。
 
 
コレクティーボの場所と言われて連れて行かされ場所はただの通りでボロボロの乗用車がそうだと言われ他の乗り合いの客を待って、前が3人後ろ4人のぎゅうぎゅう詰めで出発する。

 
流石に4人は狭すぎる、途中の村で二人降りて楽になった。
 
サンフランシスコ村に到着した。「シャーマンのとこに行くんだよね?」と言って親切にも有名なシャーマンのもとに連れて行ってもらった。料金は4ソル(135円)だった。
 

 
この前を歩いているのが日本人に特に有名なシャーマンのマテオさん。
だが、私はエディソンさんが良いと聞いていたので居場所を聞いてみると「もっと奥に住んでいるよ」と詳細な情報をもらったのでお礼を言い向かってみる。
 
そこは生い茂った場所をただ何度もバイクやらが通ったであろう道を歩いていった。
 
通り道の家の前では女の人がご飯を炊いていた。
 
エディソンさんの家と思われるところに到着、犬が出迎えてくれた。
 
 
この人がエディソンさん、シャーマンを長くやっていて弟子もたくさんいる。さっそくアヤワスカがやりたいと言うと一回150ソル(5000円)で寝床付き。食事のことを聞いてみるとごちそうしてくれることになった。
 
アヤワスカの儀式のことをセレモニーといい、それは夜の8時くらいから行うそうなのでそれまでゆっくりすることになった。
 
 
 
ここが離れの寝床、上に蚊帳があり大量にいる虫たちに恐れる心配はなかった。

寝床でゆっくりしているとエディソンさんに呼ばれて昼食を食べにキッチンに向かう。
 

昼は奥さんがチキンの塩焼きをごちそうしてくれて家庭の味を堪能した。
 
 
ブレブレでわかりにくいが目玉焼きとプラタノが乗っている。

 
それからも部屋でゆっくりしていると次第に外も真っ暗になり8時なり、するとエディソンが呼びに来てセレモニーを行う場所に一緒に向かった。
 
暗めの部屋に通されマットが川の字に敷かれていてさらに桶がその前に置かれいて、住人らしき人たちが座っていた。その空いているひとつに案内され座る。エディソンがショットグラスに入った黒い液体、アヤワスカを持ってきて飲むように言われる。
好奇心で一杯だったため苦もなく一気に飲み干す、すると後味の鋭い苦味が喉に残っていてとうとう始まるのかとワクワクしていた。
 
 
薄暗い明かりだけだった部屋がその一つさえ消されて真っ暗になる。
すぐにはなにも起こらずただただ変化が起こるのを待った。30分が過ぎた頃だろうか突然「きたっ!!」とニュータイプのようにピキーンとなり、段々と視界がおかしくなっていった。
 
いつ嘔吐したらいいものか迷っていると自然とこのタイミングとわかり、井の中のものを
赤と緑と青のモワモワとした模様が目の前に現れた、それは目を閉じていても見えていた。あとはイナゴの頭だけが地面から突き出た形をしたレインボーなビル、龍と勾玉のイメージ、宇宙にも行くことができた。
その間エディソンさんがシャーマンの歌を歌ってくれたりして、思想の渦に取り込まれていった。
そんな幻想の海を泳いで1時間半ほどしてから少し冷静になってきたのか、さきほどの激しいイメージはなくなっていた。
 
そこから自分に問いかければ自分のことならなんでも分かるモードに突入した。
「自分ってなんなんだろう?」と聞いてみると
お前はなゲーマーや
と言われ、「そうか」と納得しまった。
あと大事な人や大事なことを聞いてみると、大事な物順で頭に思い浮かんできた。
 
3時間ほど経つとエディソンから「今日はこれでおしまい」と言われエディソンは部屋から出ていってしまった。
ここで寝たくないと思った私は真っ暗な中で自分の部屋に向かうことにした。スマホのライトを頼りに部屋を目指すものの足元がふらついていた。
 
なんとか部屋に戻るもいままでの体験から冷めやらぬ感じで眠れなかった。シャーマンの歌が体中に響いたのを思い出し、音楽をイヤホンで聞くことにした。
すると音楽を聴くごとにその音楽の世界に入り込み、そのなかを冒険するような楽しさに包まれた。
 
朝の3時頃に完全に抜けたのを感じ、同時に眠気が自然にきたのでそのままベッドで眠りについた。
 
次の日目覚めたときはなんだか現実味がなく、なんだか倦怠感があった。体力もそうとう使ったみたいだ。じきにエディソンが朝食ができたと呼びに来てくれてハッキリしないまま一緒に食卓に向かった。
 
 
アヤワスカは効き目が悪い人でも3回目から効きがよくなるそうだが、私は一度目で効いてしまったし目的を果たしてしまった。とりあえず2回目はすることにした。
 
2回目のなんでもわかるモードのときに「これ以上続ける必要があるのか?」と聞いてみると「世界にはもっとワクワクするような楽しいものがあるから出発しろ」と自分に言われ、到着3日目の朝出発することにした。
 

ちなみに帰りは15時の便しかないので急いで村をでなくても問題ない。
 

物凄い濃い体験をして来てよかったと心から思った。しかしながら何度もするのは疲れるのでもう10年ぐらいはいいかなと思った。
エディソンさんから聞いた話だと、日本人女性が心の治療の為にきて6ヶ月も居たらしい。他の人にもうつ病の薬依存から回復した話も聞いたことがある。
もとよりアヤワスカは娯楽ではなく治療として行われていたので当然といえば納得だ。
 
個人的にはマチュピチュもいいけれど、これだけのためだけに来ても良い体験だと思う。
興味があれば行ってみてください。
 
あとエディソンさんとはいまだに連絡を取っています。