【チャリダーの休憩所】Uviron〜Collonse-ペルー
2017年10月27日
朝起きるとアリがカバンの上を動き回っていて、焦ってカバンの中を見たものの被害はなく安心した。
焦ってテントのジッパーを開けたときに以前から調子が悪かったのに、雑に扱って閉まらなくなってしまった…。しかたなくペンチで締めて調節し、入り口を閉める。この方法ですら2年近く使っていると上手くいかなくなってくる。本格的に修理しないと開けっ放しの状態で侵入され放題だ。
朝起きたら、テント中が虫に侵略されていることだってありえる。想像してみるとゾッとする。
今回の野宿地は思ったよりも元の道から見えるような位置でしていたため強盗とか心配だったものの川で来れないようになっており、来るには回り道をしなければならない為大丈夫だったようだ。川を渡って出発した。
その背中に忠犬ハチ公のような哀愁を感じる。
田舎道が続き、レストランが一つも見当たらないところでホテルがあり入ってみると、朝食を作っていたので作ってもらった。牛とプラタノ焼き。プラタノはほのかな甘みと酸味が美味いので日本にも輸入されないかなと期待している。
メルカドも人っ子ひとり店を出していない。これはこれで不思議な風景。
また1時間ほど走るとやっと小規模の街に到着した。ここで2日前になくした自転車カバーにプラスチックのシートを購入。カバーがあることによって雨除けと遠くから見つかりにくくなる擬態効果があるのでオススメ。
田舎道が続く。地味に上りになり始めた。
一番右の下についているのはチ○チ○だろうか…
南米に入ってからよく見るブディンを発見!1切れ1ソル(35円)らしいので買い占める。
段々と傾斜は増して右側は絶壁になっている。自然に崖側に寄らないように走ってしまう。
2000mぐらいは上がってきた。山の上でも動物たちを飼い生活している様子を見ると奇妙な気分になる。
誰か生活しているのだろうか、生活感は感じられなかった。
上り始めてから5時間ほど経って疲れが出てきて、自転車で一度乗って上れる距離が短くなっていく。標高が高くなって鳥肌が立つほど寒くなってきた。
自撮りをしてみたら…
無表情wwww
疲労を隠せない。
雲行きが怪しくなってきて、遠くで雨が降っているように見えた。
と思った瞬間に突き刺すような冷たい雨が降り出した。
逃げ場は近くにはなかった。少し先は霧で見えないようになっていて、終わりのないマラソンを走らされている気分で30分ほど進みながら耐える。
倉庫のような建物が見えてきて、雨と寒さを締め出すように中に入る。
これは雨が止んだときに撮ったもの。
建物の中には世界中のチャリダーの残した書き置きがあり、ここはチャリダーの簡易宿泊所になっているようで一気に心強いものに思えた。まだ少し早かったが先も見えないため、これ以上の宿泊場所はないと思い、中にテントを張った。
自転車と荷物はビショビショで、さらに服は体に張り付いて体温を奪っていた。身につけている衣服をすべて脱ぎ自転車に引っ掛けて乾かしながら、バーナーで料理をしながら暖をとった。
炎とは不思議なもので暖まるだけじゃなく心までが安らぐ。作りすぎたグチョグチョの塩パスタを平らげてテントの中に入って暖かくして不思議な安心感のか寝た。
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