世界で孤軍奮走

元自衛隊が自転車で世界一周するブログ

【パワフルな子供たち】Jaen〜CorralQuemado-ペルー

 2017年10月22日

 

彼の名前はミゲル、自転車屋の店主だ。ここはJaenというエクアドルのからペルーの山越えルートの最初の大きな町だ。

 

私はミルトンの紹介でここの店を知ったのだが、今日で3日目である。それは自転車が自走不可能になったので修理してもらっていたからだ。

 

 

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それはミルトン家を出発した日の昼下がりだった。

 

 

いきなり「ガガガ!!!」といって自転車の後輪が動かなくなってしまった。色々試みたものの直らず、ヒッチハイクを試みる。

 


するとバイクに乗ったおじさんが「ちょっと待ってろ」と言ってトラックを持ってきたが「ハエンまで行きたいんだけど」と言うと

 


「ハエン遠いから近くの工房に連れて行ってやる。」まあいいかと思ったのがいけなかった。

 

 

着いたところはバイクショップで、自転車など一切取り扱ってなかった
満足気におじさんたちは行ってしまったが、置いて行かれた側は気が気でない。

 

後輪の中を見てみるとステンレスの玉がズレてしまっていた。さらにはオイルは完全に乾いていた。このお店はパーツを雑に落としたり扱ったり、付け替えたりして変なのが完成した。

 

 

 

「もうダメだ…」と思って道具はあるので自分でやることにした。

 

 

 

それでも完璧には直らず、結局Jaenまで行くことになってしまった。ショップの店員は私を置いて「閉店だから」さっさと帰ってしまった。

 


ヒッチハイクを再開するとすぐにお兄さんが止まって

「Jaenまで行くのかい?!いいよ、乗りな若者!!!」乗せてくれた。

 

 

 

ハエンに到着すると、「モトタクシーで後は行ってくれ!」大丈夫かと思ったけど難なく乗りミルトンが言ってた自転車まで到着した。

 

 

これがモトタクシー、後ろに荷台が付いており荷物をおろした自転車がギリギリ乗れた。

 


それからはあっという間で今日は営業していないけど、店主ミゲルの兄妹の家に泊まることになり修理は明日以降、さらにミルトンと再会したりして日々が過ぎていった。

 

彼はアルゼンチンからきたチャリダー。後輪のホイールが完全に割れていて修理しにきてニコやかに出発していった。

 

 

滞在中にバナナスペシャルがあったので、食べてしまう。

 

 

久しぶりにこういう食事も食べたくなってしまう。アメリカのファイブガイズバーガーが食べたい。

 

 

Jaenの町中、最近天気が突然崩れることが多い。

 

 

二回目\(^o^)/

 

 

ミゲルの仕事ぶりというと、先客のチャリダーの仕事に取り掛かっており私の自転車に手をかける様子がなかった。


「これ終わってからやるから」それから自転車の芯を変えたと思ったら

 

 

 

「飯食ってから遅い時間にやる」と言って食べ歩きやらネットをして時間を過ごして19時になっていたが

 

 

 

「このグループが帰ったらやるから」といって自転車サークルらしき学生軍団を帰らして、やっと始まったのが20時半だった。

 

 

 

 

「疲れて頭が痛いから明日じゃダメかい?」うぉい!

 

「明日早く出発したいんだ!」とこれは譲らなかった。

 

腕は確かでスムーズに直していく。後輪が終わったのが21時過ぎで、そこで前輪の不調が見つかってしまった。それで「今日中には無理だから明日の朝9時にやろう。」しかたないので明日にすることにしたが、本当に時間通りに来るだろうかと思っていた。

 

ふと自転車のメンテナンスを見ていて我が子を見るように心配している自分が居て「本当に俺はこの自転車が大事なんだな、この気持ちになっているチャリダーを安心させてあげるような仕事をするのも悪くないかもしれない。」と思ったのであった。

 

そして今日やっと直ったので出発することになった。

 

スタッフたちと記念撮影 

 

 

巨大ショッピングモール「メガプラザ」

 

 

昼食に入ったお店でこのメニューの大盛りか小盛りしかなく、頼んでみると見事におつまみがきましたww

そういうお店だと気付かずに入ってしまった。

 

「あいつおつまみだけ頼んだよwwww」と言われている気がしてならない。

 

 

さらばJaen。あんな形の訪れかたをするとは思ってなかったよ。

 

 

爽快な下り坂を走る!

どこまでもまっすぐ伸びているように見えて、気持ちよかった。

 

ミルトンもミゲルも「Chachapyas行きのルートめっちゃいいから!!」と言っていたので200km増しの遠回りルートになるけれど、そこまで言うなら行こうじゃないか!左に曲がって遠回りルートを取る。

 

中米や南米では廃墟のような建物はたくさん見ることができる。

 

 

崖がそり立つ谷を越える。

 

 

谷を抜けると大きな陸橋があった。すごく冒険してる感。

 

 

この先はアマゾンのようだ。

 

野宿場所を探していると車の料金所があったので許可をもらって、隣にテントを張らしてもらう。

村が近いので住民も通りかかる。子どもたちが興味津々にこちらをずっと見ていたので、前からやってみたかった「折り紙を教える」ことをしようと紙を持ち出して子どもたちを呼んでみた。

 

ツルの折り方を教えてみるも難しかったみたいでみんな苦戦していた。でも中で一人飲み込みが早い子が居てあっという間に完成させてしまった。


「コイツ天才か…!」

 

それからはプラスチックの竹トンボで遊んだり。

 

 

取った魚を見せてくれたり。

 

 

カニを見せてくれたり、とりあえずずっと面白そうにしていた。子供ってどこでもどこまでも素晴らしいな。

 

 

記念撮影をすると一斉にワチャワチャし始めて大変になる。

 

 

 

「もうそろそろ遅いから、寝るよ」というと

 

「ちょっとこれ見て!!」

 

「写真撮って!!!」

 

とか離してくれなくなっていた。ここまでのことはなかっただけに寝たいような嬉しいような複雑な心境だった。

 

しかし、楽しかった。

 

 

 

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