世界で孤軍奮走

元自衛隊が自転車で世界一周するブログ

波乱のコロンビア人とデート【メデジン】

2017年5月20日

 

Oちゃんと遊ぶために駅に向かう。

15時に待ち合わせの予定で15分前に到着。

自衛隊の習慣と今日の期待度で早く到着したのだろう。

 

予定時間になっても来ない…。 

 

しかし、時間より5分後にOちゃんは改札からトコトコと歩いて来た。

ちゃんと来てくれたと、私は少し安心した。

 

挨拶を交わし今日の予定について話そうと口を開く

 

「じゃあ、どこ案内してくれるの?」

 

「わかんないです」笑

 

なんですと

 

今日はOちゃんがメデジンを案内してくれるということで
完全に案内されるつもりでいたが、少し考えてくるんだったと後悔した。

「じゃあ、こっちに良いお店があるから行こ!」

と言われついていく。

 

 


すると駅から北側の場所に小さい店があり

そこでは2000ペソ(80円)という低価格で、1Lのミルクセーキが売っていた。

 

「ここは大学の帰りにいつも寄るんですよ!」

確かに大学帰り人で行列ができていた。

 

 

味はマンゴー、グアナバナ、パイナップルなどの果物系やココア味がある中で

頼んだイチゴのミルクセーキを飲んでみると納得の美味さ!

 

1Lの量は流石に多く、二人でひとつ注文すれば良かったと思う。

 


仲良く会話しながら飲んでいるとOちゃんが

「わたし、オニギリ作ってきたんです!」

 

 


なんだこのシチュエーションは!

正直に嬉しいですwwww

 

 

 

しかし、オニギリには問題があった。

アルミホイルから顔を覗かせたオニギリは、バサパサすぎてボロボロこぼれて

すでにオニギリの形はしていなかった。

 


ただのご飯だった。

「うん、おいしいよ」それが精一杯だった。

 

 

 

食べ終わった後、ロープウェイに乗りに行くことにした。

 

 


ロープウェイ乗り場に到着する。

 

メデジンではロープウェイが交通機関として

初めて取り入れられた都市で、大抵が貧民街に繋がっている。

 

電車から乗り換えができて、追加料金無しで乗ることができるので

観光するときはとってもお得である。

 

行列にならび、ロープウェイに乗り込んでみると

 

突然の眠気に襲われたのだった。

 

それは快晴と室内の人口高密度が生み出す高温

ミルクセーキによる糖分補給での、血糖値急上昇による眠気だった。

 

 

 

だめだ、まぶたが落ちてくる!


終始、外を見るふりをして眠いのを隠していたのだった。

頂上に着くとみんな降りて二人きりなのでマシにはなったものの

依然として眠気は続いていた。

 

 


そこで「セルフィーをしましょう」と言われて自撮りをすることになってしまった。

 

ヤバイ眠いのがバレる…。

 

 

変顔で眠気を必死に誤魔化す。

 

 


一周して下に戻ってきたものの、Oちゃんが一言笑顔で

 

「もう一度行きましょう」と言った。

 

 

「いやd…」まで言ってOちゃんの笑顔に押された結果 

もう一周することになり、またおしくら饅頭を味わい疲労と眠気はピークになった。

 

 


これはもうだめだwww

 

 

 

…今日は残念だけど切り上げようと思い。

 

伏せ目がちに「実は、17時に予定があるんだ…」と言うと

 

 

「なんで?」とOちゃんに言われて

 

「今日、出発する人に渡したい物があったの忘れてて…」

出発する人はいるものの、半分嘘である。

 

 


「そのあと何するの?」と想定外の追撃に

これを言えば、大抵の日本人ならば察してくれるのに…!という動揺がはしる。

 

悩み抜いて出た答えが

 

「ホテルで適当に過ごそうかな…」

 

 

 

 

 

そう、なにも思いつかなかったのだ。


あからさまには見せなかったものの、Oちゃんはちょっとガッカリしていた。

 

 

 

 

やっちまったあああああああああ

と心のなかで叫んだ。そして帰るための電車に一緒に乗った。

 

 

 

帰りの電車の中で突然Oちゃんが

 

「あそこに行きましょう!」

 

と景色に見える博物館を指してそういったのだった。

 

 

は、え?今行くの?と疑問に思うと

 

 

Oちゃんは先程の私の予定を思い出したのか

「ら、来週行きましょう!」と言った。



そして、私が降りる駅に到着して

別れ際に握手だけで済まそうと「じゃ」と手を上げたら呼び止められる。

 

 

「ハグしてもいいですか…?」と言われ

不覚ながら、ちょっとキュンとしながら

 


「あ…いいよ!」と言ってハグして別れたのだった。

 

 

 

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