世界で孤軍奮走

元自衛隊が自転車で世界一周するブログ

【クラゲの包囲網を抜けろ】サンブラス諸島 -パナマ〜コロンビア

2017年4月21日

 

朝食後、まだ出発もしないのでシュノーケリングをする。

 

まさかの腹打ち!!

 

海に入ってみると、朝日が入り込み光の道が幾つも見えた。

浅いところには小さいのが、深いところには大きめの魚が見える。

 

 

早朝海水浴を楽しんでいると突然、目の前に奴が現れた。

 

「クラゲ」だ!

 

いつのまに現れた?

少ない内に早く、船に戻ろうと思った。

 

しかし、すでにここはクラゲの侵攻が進んでいたのだった。

見渡すとまばらにいるではないか、特に船を囲むように陣取っている。

 

ここは潜って下をくぐって船に戻るのもいいが、私は泳ぎがあまり得意でない。

潜って息を切らして冷静さを欠くのが一番ダメだと判断して

回り込んで戻ることにした。

 

それにしてもウジャウジャいるではないか

クラゲ自体は好戦的ではなく攻撃が自衛なのが救いか。

推定、半径1m以内に入らなければ近接しか攻撃方法のないクラゲは脅威ではない。

 

しかし、持久戦に持ち込まれればこちらが不利だ。短期決戦が望ましい。

あと少しで船のハシゴというところで

 

船の方から3匹のクラゲが固まって来る!

 

引き返そうとした、振り返るとさらにそこには4匹ほど固まって来るじゃないか!

 

なん…だと…!

 

知らぬ間に囲まれた!下手に動けば、奴らの包囲網に捕まり一網打尽ではないか!

 

「こんなところでやられてたまるか!」

と決死の思いで潜ることにした。

正直、1mの深さを保っていけるか心配だがやるしかない!

 

息を思いっきり吸って、少し吐いて潜った。

多めに潜ると水圧でシュノーケルが圧迫される。

必死にもがき進む。

 

上を確認して冷静に安全なところに狙いをつけ苦しみながら這い上がる。

「ぶふううう!」とクジラのように息を吸う場所の海水を吹き出す。

 

それからぜーはーぜーはーしながらハシゴに手を掛け、船に無事に戻ると

あまりの焦りぶりに「なにがあったんだ?!」と船長に言われ

「クラゲ!!」というと

「なんだクラゲか…」と言われ

 

なんでこんな大げさにしていたのかと私は真顔になった。

 

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