【金くれ!チーノ!嘘つき!】ロレンソ〜ソモティリョ -ニカラグア
2017年3月26日
朝からトラブル続きだった。
2日前に直したパンクが再発。
修理を試みるが10分経ったらペシャンコ。
いままでのもパッチ5,6個で限界が来たため、交換時らしい。
諦めて新しいチューブを導入、あと予備は一個だ。
さらに車輪がガタガタするのでチェックすると
芯の噛み合わせが悪くて緩んでいただけだったが。
だけれど、なにか起きるんじゃないかと気分は落ちていた。
そこで村人が並走してレースを挑んできた為ムキになってぶっちぎった。
「年季が違うんだよおおおお!!!」
と日本語で叫んでしまっていた、少し大人気がないと恥ずかしくなったが
気分は対照的にスッキリしていた。
いままで荒野が続いていたが少し海に近づいてきたか。
ホンジュラスで私が通る一番大きい町、チョルテカへと続く橋。
しかし、国境を渡る予定なので通り過ぎるだけだ。
その橋の下では水浴びや泳いでいる人たちが居た。私も混ざりたい。
都会でファーストフード店が勢揃い。
昼飯で入ったバーガーキングがお代わり可能形式だったのは驚いた。
たらふく飲んでダボダボに。
少し外れるとあまり都会とは思えない場所だった。
青春だな…と少し遠い目になる。
飲み過ぎで苦しみながらも走っていると
変なおじさんが上り坂で私を追い越したと思ったら
なんと、突然曲がって道を塞いできたではないか。先程の手先かなにかか?!
止まれずぶつかる。
「頭おかしいんじゃないのか?!」
日本語で怒鳴って睨みつけた。
反応は無く、横を通り過ぎる。後ろからブツブツ言っていたがわからなかった。
なんかよく叫ぶ日だ。
川で洗濯をしていた。子供はスッポンッポン!
また荒野に戻る。
国境付近、民家見える道路で真ん中で子供が待ち構えているじゃないか
なんだろうと近寄ってみると、指で1を表しながら
「金くれ!!」
流石にそれじゃ、私の心は動かない。
そして無視すると隣から親らしき大人がでてきて
「チーノ!チーノ!!チーノ!!」※中国人の意
と馬鹿にするように言ってきた。
自分自身で民度を落とすような真似をしないで欲しい。
その後も村全体が悪質で
子供が金くれと塞ごうとしてくるが当てるつもりはないけれど
当たる前に避けるので無視する。
しかしなんだか、心が擦り切れていく気がする。
国境ではトラックが大渋滞を引き起こしていた。
避けながら進むと、両替の体格のいいおっさんが近づいてきた。
両替のレートを聞くと30ドル27コルドバらしい。馬鹿かよっ!
1ドル23コルドバぐらいは普通だ。
今のレートだと最大で30ドル880コルドバぐらいにはなる。
なのでそれはボッタクリすぎだろとレートを見せると
「これは嘘つきだ!」
と言われ
「おまえが嘘つきだ!」
と反射的にスペイン語で言い返すと
そそくさと退散していった。
次のお兄さんに30ドル850コルドバで交換してもらった。
国と国を掛ける橋を渡る。この瞬間すごくワクワクする。
詳しくはわからないが、支援をしたのだろう。日本人を少し誇らしくなる。
この先にあるイミグレーションにて
12ドル50セント払い手続きをしてニカラグアに入国した。
そこは久しぶりの静寂に包まれた道路だった。幸せだな。
中米ではこの乗り方は基本である。あと二人は乗っているのを見た。
泊まる予定の町に着き、消防署を聞くとなぜかホテルに案内されて
値切って、550コルドバが250になって泊まることになった。
隣のお店で大好きなアイスクリームをほうばる。
子供たちはどのアイスにするかはしゃいでいた。
キッチンは吹き抜けになっており、水が無限に使える場所ならご飯最強なので
炊いて食べる。その時にオーナーさんが英語で喋りかけてきたので和やかに話す。
「このお金に印刷されてる山ってどこなの?」と聞くと
「そのうち通るわよ、楽しみにしてなさい♪」
楽しみが少し増えた。
なんだか、特に今日は疲れたから休もう。
シャワーも桶ですくう方式で冷たいけど、今日はまあいいかな。
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