【アフリカ上陸】Algeciras〜Tanger−モロッコ
2018年9月29日
お久しぶりです。僕は元気にトルコからスペインまで、ヨーロッパを駆け抜けました。そして更新が滞っていましたが、アフリカ編からまた更新していこうと思っています。
ヨーロッパ編をやろうとすると膨大な量になるので、またの機会にしたいと思います。
スペインのアルヘシラスの宿「Hostel Puelt Algeciras」という、少し殺風景に見えるけど清潔で親切でWi-Fiも早いこの宿で、アフリカへのチケットを取ってのんびりと過ごしていた。一泊15ユーロ(2000円)だ。
宿がこの右の路地から、マンションの一角で商売をしているので少しわかりにくい。
チケットは宿の下、この写真の強引じゃない丸っこいオジサンからタンジェというモロッコの港町行きのチケットを37ユーロで購入した。
直接タンジェという町に行きたかったら旧港行き、安さだったら離れている新港行きとなる。新港でも無料バスがあるという話だが定かではないので、ぜひ旧港行きを勧めたい。
そして出港当日の今日、出発準備をしていると日本人らしき二人が楽しそうに話をしていたので、混ぜてもらう。少し話してとても気さくな人たちだったので、出発当日なので渋々話を区切って出発する。
…がなんと!
船乗り場のタリファまでの無料バスが出発してしまっているじゃないか!!!
チケットを売ってくれたおっちゃんは
「11時半でええよ!^^」
とか言ってたのいい!!!11時には出発してたらしいじゃないか!!
肝心の港からは12時出発だったので、カウンターに聞いてみると
「ああ、出発して間に合わないから次の便でいいよ」
と少し安心しつつも、モヤモヤを残しながら宿に帰って事情を話すと出発まで居ていいと言われる。優しい。
さっきの日本人の二人もまだいて、一緒に昼食やらを食べに行くことになった。
やっぱり慣れ親しんでいる言語で話すと楽しいわ楽しいわで会話に花が咲きまくった。
このために置いてかれたのかもしれないとさえ思った。
一人はモロッコから来たばかりで、もう一人は僕と同じでタンジェに行く予定だったので向こうで会える。
今度こそ3時発のバスに乗るために一時間前から待ち構えていた。
そしてバスが来て安心した。バスの運転手に真っ先に
「自転車乗せたいんだけど!」
「知らねえけど、乗せらんないよ!」
ハイ?いや、チケット売り場のオッチャンは「問題ない問題ない!」と言っていた。なので積む場所を見ると係員はおらず、開いている場所があったので
「こっちも知らん!勝手に乗せちゃえ!」と無理やり押し込んだ。
自転車が下ろされることもなく無事に出発した。景色はかなり良く、ヨーロッパ最後の思い出となった。
フェリー乗り場に到着して、チケットも時間は違っていたが問題なく乗れることになって、自転車は外から周って船のところまで向かうことになった。
出国のスタンプを押してもらい、荷物チェックもなく舟に乗ることができた。かなりザルだなと思った。
とても立派な船だった。自転車は追加料金なしのそのまま乗せる感じだ。
船内はキレイだったが、場所によって下水のような匂いがたちこめていて吐きそうになった。
入国のスタンプはこの船内で行っており、ここで入国カードを書くことに。
久しぶりだったので書くのに手間取っていると、前にいたお姉さんが「困ってるの?書いてあげるわ」と手伝ってくれて無事に通過。
遅れると聞いていた船の出発だったが、ほぼ時間通りに出発して後はゆったりと1時間の船旅を楽しんだ。
船外、潮風が新たな旅の始まりを教えてくれるみたいだ。
到着前に我先へと、出口にみんな向かうので僕もついていった。
出口にて、人々の顔をみると明るかったり心配そうだったりしていて、それぞれの壮大な人生があるかと思うとワクワクする。
港からも無事に出れて、キレイな町並みにアフリカの想像との違いにビックリした。
宿を目指し走っていくと、メチャクチャ話しかけられる
「SIMカード売るよ!」「宿どこなの?案内するよ!」「ちくわ大明神」
ことごとくを押し抜けて、治安とか空気感とかがわかるまでは安全第一だ。
細い路地を抜けていくと泊まる予定の「Melting Pot Hostel」に到着した。
なんだか南米以来にピリっとくる緊張感だったので、少し疲れつつもホテルに入って安心して寝床についた。