世界で孤軍奮走

元自衛隊が自転車で世界一周するブログ

【無風な日】Chalten〜Carafate−アルゼンチン

2018年4月27日

 

8時に日の出とか遅すぎやしませんかね

 

暗いときには走り出せないので一日の走る時間は短くなっている。

 

一日に8時間も満足に走れなくなってきた。

 

これでは一日100kmも楽に走れない。

 

距離を稼ぐ一番手っ取り早い方法は、時間をかけることである。

 

それができないから距離を稼ぐためには、肉体の限界を突破するしか方法はなかった。

 

チャリダーのみんなと居たチャルテンを出発した前日は、廃屋を見つけて入り一夜を過ごした。

 

OverRanderというバイカーやチャリダー御用たちのアプリでも、ここのことが載っていた。

 

見つけたときは柵の向こうにあり、どうやって入るのかと周りを散策していると、鉄線がない場所があってタイヤ痕も見られた為、みんなここから入っていると考えられた。

 

幽霊が出そうな外観で中もガレキやガラスが散乱してて危ないものの、こういう場所はうってつけの野宿場所だった。

 

 

 

それなりのアップダウンとなにもない道のりが続く。

 

かなりの強風と聞いていたアルゼンチンだが、この日は風を感じるほど吹いておらず、快適に走りすすめることができる。

 

 

有名な強風看板。しかし風が吹いていないので、役割を果たしていなかった。

 

 

なにもないけれど、不思議と退屈はしなかった。

 

澄んだ空気と遠くにそびえ立つ山々が、見ていて飽きさせてくれない。

 

上り坂で汗はかくものの、下りになるとスグに震えるほど寒くなるのであまり汗もかけない。指先は感覚を失うほど冷たくなり、日中でも厚手の手袋をしていた。

 

 

うわさのカラファテへの30kmの地点は場所が逆風になることで有名で、魔のエリアとも言われているが、さっきも言ったが風が吹いておらず魔を感じずにすすんだ。

f:id:bicycleman:20180601013405j:plain

↑休暇中の「魔」代表

 

 

カラファテの町への入り口に到着。

 

ちゃんとして門があって少し驚く、自転車はこういうところは基本スルーできる。

 

 

すごい氷河が見れるという場所に行ける街、カラファテに到着。

 

インフォメーションセンターにいって情報を仕入れると

 

「きょうの午前中に日本人のチャリダーが来たよ」

 

「マジすか!!どっちいったんですか!?」

 

「Fuji旅館って宿のほうに行ったよ」

 

そう、あまり知られていないもののここにも日本人宿がある。

 

一応行って話を聞いてみるが日本人チャリダーがおらず、ここは日本人宿兼韓国人宿になっていると言っていた。

 

「フィッツロイならこの宿!って言われるほど韓国では有名なんです。カカオトークのグループもあるぐらいなんですよw」

 

ここに泊まっても良かったが、貧乏パッカーにはキツイ値段設定だったのでもっと安く泊まることができる場所を探す。

 

「Hospitaje Jorgito」オスピタへ ホルヒートという宿でキャンプで100アルゼンチンペソ(440円)で激安なのでここにすることにした。

 

夜は極寒であるが、毛布が借りることができたので問題なく快適に過ごすことができる。

 

買い出しに立ち寄ったスーパーにて、店員の人がよく見ると指輪を全ての指に付けていた。

 

日本では見ない光景だなと、カルチャーショックを受けたのだった。