【セマナ・サンタ】Manihuales〜Collaique−チリ
2018年3月30日
3日間泊まったこの倉庫とも別れを告げる。
泊まっていた間に「お金あんまりないなら、ここで働いていけばいいのに」と言われたものの、アウストラル街道の最後のフェリーの最終便がいつになるかわからないので働くことはできない。
時間が許せば自然の豊かなこの地で働くのも面白い。
数日前と変わって、天気が良くなる流れだ!
「天気だとバツグンに走ってて気持ちがいいなあ!」ウキウキで軽くペダルを回し続けた。
このフルーツ版「ヨウカン」のお菓子はとても美味しい。凄くおすすめ!
フルーティでとろけるような甘さが病み付きになる。
「あれ、なんかタイヤの空気が抜け始めてる?」
しかし、小さな穴で少しずつ抜けている場合とてもわかりにくい。
「ま、いっか!!」と現実逃避して進むことにした。
「ポンプ失くした…。」
さっきの時点ですでにパンクしており後輪はすっかり、しぼんでしまっていた。そしてポンプを前回のパンク修理のときに無くしてしまっていた。
200m前で警察が検問をやっていたので、助けをもとめに向かうことにした。
すると警察が丁度検問をやめて居なくなっており、ぼうぜんと「どうしようか…」と考えていると、50m先で自転車乗りが休憩しているのを見つけた!
「うおーい!!そこのサイクリストォ!!」と叫びながら小走りで向かっていく。
「パンクしたの?これ使って!」
ポンプを貸してもらい無事に修理をすることができた。ここではなんとかなったが、この先絶対にポンプが必要になるので、次の町で買わないといけなくなった。少し痛い出費だ。
コジャイケ手前30kmで上りになった。たったの500m上がるだけなので楽勝だ。
その途中にトンネルがあった。自転車でトンネルに入るときは道が狭くなるので気をつけて走る。
しかしどこに繋がっているのかワクワクする自分もいる。
時期的に日本は冬が終わろうとしていたが、こっちは秋だ。とてもキレイにモミジが舞っていた。
「あれがコジャイケか!なかなか大きい」
他の人のブログで大した事ない大きさと聞いていたから、こんな遠くからでも見えるコジャイケが余計に大きく感じた。
「都会だなあ」
さんざん大自然を突き進んでいたので建物に圧倒される。
とは言っても特にやることもないので、さっさと食料と自転車用品買ってオサラバしよう。
手始めに自転車に向かうも休みだった。「あれ、たまたまやってないのかな?」このときはそう思った。しかしどの店もこの店もあの店も閉店していた。
これはオカシイと思い、歩いていた警察の人に何かあるのか聞いたところ
「今日と明日はセマナサンタ【聖週間】でおやすみだよ」
マジかよ…明日も休みだったら食料も自転車用品も買えずに2日間することがない。
「でも明日は短い時間なら開いてるところもあるよ」
良かった、明日すぐはだめだけど出発はできそうだ!
コジャイケの中心地、都会かつとてもキレイな場所だ。
それでも人通りは少なくセマナサンタの影響だ。現地の人々にはとても大切な日というのが伝わってきて、日本に居たら知る機会はあまりなかっただろう。
ひとつだけ大きなスーパーはやっていた。こういう日に出勤する人たちはどういう気持なんだろうか、クリスマスに彼女もおらずに出勤する人たちのような気持ちだろうか。
そう考えると過去を振り返り、他人事だとは思えず少し同情をして、陰ながらエールを送った。
キャンプグランドも複数あったものの、ガソスタで泊まれないか聞いたところ
「そこの空き地でならキャンプしていいよ!」
さらにこの空き地は、となりのホームセンターのWi-Fiが入りネットが使えて最高だった。
しかし夜は段々と寒さを増してきており、これからの苦難を思わせる厳しい夜だった。
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