世界で孤軍奮走

元自衛隊が自転車で世界一周するブログ

【チャリダーの聖地】Chaiten〜SantaLucia

2018年3月24日

夜行便フェリーで目が覚めて、急いで外に出てみると…

 

 

「めっちゃ眺めイイ…!」

そろそろ到着だそうなので準備をしに下に降りる。

 

 

壁にくくりつけてあった自転車を引っ張り、ワクワクを抑えきれず急ぎ足で外に向かう。

 

 

フェリーはメキシコで乗ったもの以降だったがなかなか快適だった。コロンビア行きのヨットは酔いまくりだったがw

 

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「山が目の前に迫ってくるような迫力…!」目の前の景色を見て圧倒されていた。1年以上の旅で感性が鈍っていた私の心をワシヅカミにするほどの風景が広がっていた。「聖地というだけはあるな」と期待に胸が膨らみすぎてパンクするのを抑えながら、町に進むことにした。

 

実質アウストラルの出発の地チャイテン。

 

 

田舎ではあったがキレイに整っている印象を受けた。

 

 

犬が凶暴でない場所は人々が優しいので、のんびりしているここは優しいのだろう。

 

 

この先のサンタルシア前の通行止め情報を聞きにフェリーのチケット売り場に向かう。「ああ、その通行止めなら8時から20時まで通れるようになったよ」マジか!天気もいいし幸先が良すぎるのではないか!

 

 

出発する前にレストランで食事をする。

 

豚ステーキ6500ペソ、少し高めだが美味い。

 

食事をしているとオーナーに「これから北か?南か?」と言われ、南でアウストラルに入ったばかりだというと「おお、良い場所だぞここは!ようこそパタゴニアへ!」と言われ改めて、夢心地だったがこれから走る実感が湧く。

 

 

 

「こんな景色がずっと続くんだー、マジかよー、スゲーなあああ!」とそんなことを考えながら都会に初めてきた若者のようにキョロキョロしっぱなしだった。

 

この建物がバス停だ。チャリダーは寝床によく使っているが、本当に快適に夜を過ごせそうだった。

 

全部が、絶景だ。

 

 

サンタルシア前の土砂崩れがあった場所だと思う場所、工事を行っており作業員が忙しそうにしていた。

 

指はご愛嬌

 

あと1時間で到着というところで

パシュ!シュー…という音が後輪からし始めた…。 まさかのここにきてパンク修理をすることになろうとは思ってなかった。余裕だった時間も少し厳しくなる。

 

 

さらにここからまさかの上り坂で時間をとられた。どんどん周りは暗くなっていく。

 

「やべえよ、これで情報の場所に泊まれなかったら最悪だ。」サンタ・ルシア到着を目指しており、そこにはサイクリストを泊めてくれる場所があるというのだ。

 

 

なんとか真っ暗になる寸前に着いたサンタルシアはヒドい有様だった。

 

土砂崩れで半分が倒壊しており周りは完全に元の形を失っているとハッキリとわかった。こんな場所で本当に泊まれるか心配になってきた。

 

 

巻き込まれなかった半分では人が普通に生活を続けており、お店があったのでサイクリストを泊めてくれる場所を聞いてみると

 

「たぶん、その場所土砂に巻き込まれたわ。。」

 

マジかよ住民が無事であればいいが

 

「泊まるっていうなら、この先の教会前に土砂崩れを整備しに来た作業員の大きなテントがあるから、そこで泊まっていいと思うわ」

 

 

情報を得て向かってみると、ひとつの小屋並みの大きなテントがあった。中は地図やら無線機やらあって、まだ使っているようだったが寒すぎて外は死んでしまうので、一夜だけお邪魔することにした。

 

 

 

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