世界で孤軍奮走

元自衛隊が自転車で世界一周するブログ

【カップル編】イエローストーン -アメリカ

2016年7月18日

 

前日にカップルで自転車旅しているリズィーさん達と

偶然というか道順により必然的に一緒になり

 

夕飯を一緒に食べ親睦を深めた。

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彼らはカナダからメキシコ手前まで旅をしているらしい 

道はアドベンチャーサイクルに沿った道だった。

 

それにしても男女で旅とはスゴい、危ない目とかあったりしないのだろうか

 

特に女性は心配であろう。

リズィーさんが彼女に「着いてこいや!!」

みたいな感じで連れてきたのだろうかと想像してみる。

朝4時に起床して、リズィー達よりはやく出発するも

一時間後に彼らに追いつかれる形で合流、二人は坂道でもガンガン昇っていく。

 

追い抜かれた後、私は坂道で限界を感じ押し歩いていると

 

虫がわんさか集ってきて

走るのや歩くのさえ集中できない

さらには永遠に続くような坂に

 

うわああああああああああああああ

 

と体をやたらめったら振り回し、発狂しそうになっていると

目の前で車が止まり心配そうに声掛けてくれた夫婦がいた。

 

「大丈夫?この先長いよ!」「だ…大丈夫です!」

 

とすると通り過ぎて行った。

こういうやり取りは割りと多いので私自身期待もなく、やりとりは終わった。

 

 

かと思われた、戻ってきて「乗っていきな!」

 

私はこれは乗るべきと即決し、山のてっぺんにテレポートすることにしたのだった。

 

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夫婦さんはとても優しく「水いる?!食べ物もあるよ!」

 

「大丈夫です、大丈夫です!乗せてもらっただけでありがたいです!」と恐縮して言った。

 

車で走ると夫婦さんの言ってた通り

坂はとても長く歩いているようでは2時間ほど歩くはめになるところだった。

 

じきに坂の頂上に着き

お礼を言ってる所にカップルが到着し

「車に乗ってたからビックリしたよ!」と笑っていた。

 

そう、私の旅はかなり人々に助けられてここまできた。

 

決して、一人ではここまではこれてなどいない。

 

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その後、夫婦さんに別れを告げ

カップルと一緒に山登りをすることになった。

 

しかし、カップル達の走りにじきに付いていけなくなり先に行ってほしいと言った。

 

あの二人は化け物ではないか?

私にも普通の体力はあるはずだが、あっという間に見えなくなってしまった。

 

追いかけるのを辞めて私はゆっくりと景色を楽しみながら、山登りを楽しんだ。

 

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2時間ほど歩き、頂上付近にて折り返してくる二人に会い

 

「じゃあ、また会えたらいいね!幸運を!」

 

と半場冗談で交わした会話だったけれど

彼らには私のことは気にしないで出発するように言ってあるので出発するだろう。

 

ハイタッチをして彼らは颯爽と下りていった。

 

そして道は西と南に別れ、これは実質お別れだろう。

 

いつも別れは突然すぎて、こういうとき複雑な気持ちになる私だった。